リナは のんびり屋さんでした。
(どうして、みんなあんなに はやく うごけるんだろう。
リナは いつもふしぎでした。
あるひ、リナは ゴトという せいねんにであいました。
ゴトは なんでもはやく やりたがります。
とくに、だれよりもはやく走ることに 生きがいを かんじているようです。
「わたしも、ゴトみたいに はやくうごけるかなぁ。」
リナは、はやくうごいてみることにしました。
しかし、なんでもはやく テキパキやろうとすればするほど、やらなくてはいけないことが うまくいきません。
しかも、はやくしようと おもえばおもうほど、いろいろな かんがえがあたまにうかんできて、しぜんをかんじることが できなくなってしまいました。
「わたしは、たとえゆっくりでも しぜんを かんじながら、生きることのほうが あってるんだろうな。」
リナは、くすくす わらいました。
その日いらい、リナは じぶんらしく のんびり生きていくことにしました。
ゴトという せいねんは、生きいそいでいるように かんじました。
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