ミラは拾ってきたまきを ストーブにくべました。
パチッとパチッとまきがもえる音とともに、小さな部屋もあたたまっていきます。
(これでおじいさんも小鳥も安心。)
ミラはにっこり ほほえみました。
ミラは、夕飯の準備を終え、おじさんが眠っているベットの横の机にそっと夕食を置きました。
その後、いそいで小さなランタンに火を灯して、家の外に出ました。
外はもうすっかり日が沈んで、いっそう冷え込みます。
ミラは、家から西に10歩ほど歩いて、その先にある木をランタンでてらしました。
まっかな木の実がランタンのひかりをキラキラと反射しています。
ミラは背伸びをしながら10粒ほどその実をとって、ポケットにしまいました。
ミラはいそぎ足で、家にもどりました。
森の方をチラリとみると、まっくろな木々たちが、風にゆらされて大きな生き物のようにうごめいていました。
家へ入るとポケットに手を入れました。赤い実はちゃんとポケットの中にありました。
「ふぅー。」
ミラは一呼吸したあと、自分のベットへと向かいました。
小鳥はふわふわまくらの上でぐったりしていました。
「またせてごめんね。」
ミラは小さなコップに水を、小さなお皿に赤い実を入れて、小鳥のそばにおきました。
小鳥はヨタヨタと起き上がり、水をいきおいよく飲みました。
それから赤い実を小さなくちばしで、ツンツンとついばみました。
「よかった。食べてくれた。」
ミラはほっとしました。
「ゆっくり食べてね。またとってきてあげるからね。」
ミラは、長い間小鳥をながめていました。
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