ミラと星のいのち3

ミラと星のいのち

 

ミラは拾ってきたまきを ストーブにくべました。

パチッとパチッとまきがもえる音とともに、小さな部屋もあたたまっていきます。

(これでおじいさんも小鳥も安心。)

ミラはにっこり ほほえみました。

ミラは、夕飯の準備を終え、おじさんが眠っているベットの横の机にそっと夕食を置きました。

その後、いそいで小さなランタンに火を灯して、家の外に出ました。

外はもうすっかり日が沈んで、いっそう冷え込みます。

ミラは、家から西に10歩ほど歩いて、その先にある木をランタンでてらしました。

まっかな木の実がランタンのひかりをキラキラと反射しています。

ミラは背伸びをしながら10粒ほどその実をとって、ポケットにしまいました。 

ミラはいそぎ足で、家にもどりました。

森の方をチラリとみると、まっくろな木々たちが、風にゆらされて大きな生き物のようにうごめいていました。

家へ入るとポケットに手を入れました。赤い実はちゃんとポケットの中にありました。

「ふぅー。」

ミラは一呼吸したあと、自分のベットへと向かいました。

小鳥はふわふわまくらの上でぐったりしていました。

「またせてごめんね。」

ミラは小さなコップに水を、小さなお皿に赤い実を入れて、小鳥のそばにおきました。

小鳥はヨタヨタと起き上がり、水をいきおいよく飲みました。

それから赤い実を小さなくちばしで、ツンツンとついばみました。

「よかった。食べてくれた。」

ミラはほっとしました。

「ゆっくり食べてね。またとってきてあげるからね。」

ミラは、長い間小鳥をながめていました。


続きはこちら→『ミラと星のいのち4』

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